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2021-05-11

君へ。

君を見かけたのは散歩の途中。

公園の石垣の、わずかな隙間から生まれ

元気にしている君に目が止まった。

たくましく力強い君に

心が少しほどけて

その場を立ち去ろうとしたら

急に心がざわざわし始めた。

 

 

 

君を見て立ち止まる人がどれほどいるんだろう

君を見て何かを感じる人はどれほどいるんだろう

風に揺れる草木花のようになりたいと言ったくせに、見向きもされず通り過ぎられる事をものすごく嫌がっている自分に気づいた。

ただそこにあるだけを貫きとおす事ができるのかと、いとも簡単にもろく揺さぶられている。

見てほしいとか何か感じてほしいというエゴがまだまだ自分の中にはうごめいている。

いくら心のまん中に自分を据えたって、外の世界の華やかさに心揺らぐ。

でも人間なんだから、人間はエゴだらけなんだからしょうがないともう一人の自分が慰めるんだ。

 

でも一通りそれらの感情が自分の中を過ぎていった後、君のすばらしさをみんなに知ってもらう方法が頭に浮かんだ。

君は自らはそこを動かないし、見てほしいと主張もしない。

じゃあどうすればいいか。

それは、君を見て何かを感じた人がそれを回りに伝えていけばいい。

そうすれば君のすばらしさを多くの人に知ってもらえる。

それは波紋のように広がって、君はそこにいるだけで回りにいる多くの人をしあわせにするのかもしれないって。

 

だから

君はそこにいて

命を輝かせてくれればいい。

 

 

君を見てそんな事を感じた。

だいぶ通りすぎてしまったから

写真を撮りに戻ったら

落とし物をしていた事に気づいた。

 

バラバラに散らばったピースが

瞬く間に

収まるところに収まっていく

そんな不思議な感じだったよ。

 

 

 

 

 

 

 

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